「簿記を独学で取りたいけど、何から始めればいいかわからない…」という方は多いのではないでしょうか。
簿記は独学で十分合格できる資格です。特に3級は正しい勉強法で進めれば、1〜2ヶ月で合格レベルに到達できます。ただし、やみくもに勉強しても効率が悪くなるだけです。
この記事では、簿記3級・2級それぞれの効率的な独学勉強法を詳しく解説します。テキストの選び方から学習スケジュール、やりがちなNG行動まで網羅しているので、ぜひ参考にしてください。

簿記3級の独学勉強法
簿記3級の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | ネット試験(CBT)と統一試験(ペーパー)の2種類 |
| 合格率 | 約40〜50% |
| 勉強時間目安 | 50〜100時間 |
| 勉強期間目安 | 1〜2ヶ月 |
簿記3級は「ビジネスパーソンの基礎教養」と言われるレベルです。難易度はそこまで高くないので、独学で十分合格可能です。正しい順番で勉強すれば、最短1ヶ月で合格を狙えます。
ステップ1:テキストを1周読む(1〜2週間)
まずはテキストを最初から最後まで1周読みましょう。この段階では「完璧に理解する」必要はありません。「簿記ってこういうものなんだな」という全体像をつかむのが目的です。
ポイントは、わからないところがあっても立ち止まらずに先に進むことです。簿記は後の章を読むと前の章の内容がわかるということがよくあるので、まずは最後まで一気に読み切りましょう。
ステップ2:テキストの例題を解く(1〜2週間)
テキスト2周目は、各章の例題をしっかり解いていきます。簿記は「読んでわかる」と「解ける」がまったく違う科目です。実際に仕訳を書いたり計算したりすることで初めて身につきます。
ここで大事なのは、答えを見ながらでもいいから手を動かすこと。最初は答えを見てもOKです。「こうやって解くのか」というパターンを体に叩き込む段階だと考えてください。
ステップ3:問題集を解きまくる(2〜3週間)
テキストの例題がだいたい解けるようになったら、問題集に移行します。ここからが勝負です。
問題集は最低2周、できれば3周は解きましょう。1周目は「解ける問題」と「解けない問題」を仕分ける感覚で取り組みます。2周目以降は「解けない問題」を重点的に繰り返してください。
ステップ4:過去問・模試で仕上げ(1週間)
試験1週間前は過去問や模擬試験で本番の感覚をつかみましょう。時間配分の練習も兼ねて、ぜひ時間を計って解くことが大切です。
ネット試験(CBT)で受験する方は、パソコンでの解答に慣れておくことも重要です。紙に書く感覚とPC入力の感覚は少し異なりますので、事前に練習しておきましょう。
簿記2級の独学勉強法
簿記2級の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | ネット試験(CBT)と統一試験 |
| 合格率 | 約20〜30% |
| 勉強時間目安 | 200〜350時間 |
| 勉強期間目安 | 3〜6ヶ月 |
2級になると難易度がかなり上がります。商業簿記に加えて工業簿記が登場し、連結会計など複雑な論点も出題されます。独学でも合格は可能ですが、3級とは学習の進め方を変える必要があります。
商業簿記と工業簿記の学習順序
おすすめは「商業簿記→工業簿記」の順番です。商業簿記は3級の延長線上にあるため、3級の知識を活かして進められます。工業簿記は全く新しい分野ですが、商業簿記をしっかり学んだ後なら理解しやすくなります。
工業簿記は配点40点分あるのに出題範囲は狭めです。つまり得点源になりやすい科目です。工業簿記で満点近く取れれば、商業簿記で多少ミスしても合格できます。工業簿記を得意にするのが合格への近道です。
2級独学のポイント
- 連結会計は後回しにしない:苦手な人が多い論点ですが、出題頻度が高いので避けて通れません
- 工業簿記は図を描いて理解する:勘定連絡図を書けるようになると一気に理解が深まります
- 過去問は最低5回分は解く:出題パターンを把握することが合格のカギです
- 間違えた問題はノートにまとめる:自分専用の弱点ノートを作ると復習が効率的になります
簿記独学におすすめのテキスト
3級おすすめテキスト
| テキスト名 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| みんなが欲しかった!簿記の教科書(TAC出版) | フルカラーで初心者にも読みやすい。独学の定番 | ★★★★★ |
| パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 | 4コマ漫画で仕訳のイメージがつかめる | ★★★★☆ |
| スッキリわかる日商簿記3級(TAC出版) | テキスト+問題集が1冊で完結 | ★★★★☆ |
2級おすすめテキスト
| テキスト名 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| みんなが欲しかった!簿記の教科書 2級(TAC出版) | 商業簿記・工業簿記各1冊。3級と同シリーズで統一感あり | ★★★★★ |
| パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 | 解き方が丁寧に解説されていて独学向き | ★★★★☆ |
どちらの級も、テキストと同じシリーズの問題集をセットで購入するのが基本です。シリーズを統一すると、テキストと問題集の対応がわかりやすく、効率よく学習を進められます。
独学 vs 通信講座、どっちがいい?
3級は独学でOK
簿記3級なら独学で十分合格できます。テキスト代だけで3,000円以内に収まりますし、YouTubeにも無料の解説動画がたくさんあります。わざわざ通信講座にお金をかける必要性は低いです。
2級は人による
2級になると話は変わります。独学で合格できる人もいますが、挫折する人も多いのが現実です。特に連結会計や税効果会計など、独学だとつまづきやすい論点があります。
「自分で計画を立てて進められる人」「わからないところを自力で調べて解決できる人」は独学でOKです。「勉強の仕方がわからない」「一人だと続かない」という方は、通信講座を使った方が結果的にコスパが良いかもしれません。
スタディングなら簿記2級講座が約2万円で受講できるため、テキスト代とそこまで変わらない金額でプロの講義と問題演習が手に入ります。

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簿記の勉強でやりがちなNG行動
NG1:テキストを読むだけで問題を解かない
簿記は「読んで理解する」だけでは合格できません。実際に手を動かして仕訳を切ることが非常に重要です。読むだけで満足してしまう方は要注意です。
NG2:完璧主義で先に進めない
1つの論点を完璧に理解してから次に進む…というやり方だと、いつまでも終わりません。7割程度理解できたら次に進みましょう。全体を何周もする方がはるかに効率的です。
NG3:試験直前に新しいことを始める
試験1週間前に新しいテキストや問題集に手を出すのはNGです。直前期はこれまでやった内容の復習に徹してください。新しいことに手を出すと、逆に混乱して実力が発揮できなくなります。
NG4:テキストジプシーになる
「もっと良いテキストがあるかも」と何冊も買い替えてしまう方がいますが、これは時間の無駄です。どのテキストでも、しっかりやり込めば合格できます。1冊を信じてやり切ることが大事です。
ネット試験(CBT)のメリット
簿記はネット試験(CBT方式)で受けるのが主流になっています。メリットをまとめると以下の通りです。
- ほぼ毎日受験可能:統一試験は年3回ですが、CBTならいつでも受けられます
- すぐに結果がわかる:試験後にその場で合否がわかります
- 落ちてもすぐ再挑戦できる:次の試験まで何ヶ月も待つ必要がありません
「受けたい時に受けられる」のは本当に便利です。モチベーションが高いうちにサッと受験できるので、合格率も上がりやすくなります。申込みはCBT試験申込サイトから行えます。
簿記資格を活かせる場面
簿記はビジネスパーソンにとって万能な資格です。具体的にどんな場面で活きるのかを紹介します。
- 就職・転職:経理職では「簿記2級以上」が応募条件になっていることが多い
- 日常業務:営業や企画でも「数字が読める人」は社内で重宝される
- 副業・フリーランス:確定申告の知識が身につき、帳簿付けもスムーズにできる
- 独立開業:経営者として最低限の会計知識は必須
- 他資格へのステップ:税理士、公認会計士、中小企業診断士など上位資格の基礎になる
簿記の知識は一生モノです。一度身につければ、どんなキャリアにおいてもぜひ役立ちます。
よくある質問(FAQ)
Q. 簿記3級と2級、同時に勉強するのはアリ?
A. 可能ですが、まず3級を取ってから2級に進むのがおすすめです。3級の基礎が固まっていないと、2級の内容が理解しにくくなります。
Q. 簿記は何歳から勉強すべき?
A. 高校生でも社会人でも、始めたいと思ったタイミングがベストです。特に就職前の大学生や、転職を考えている社会人にはおすすめです。
Q. 簿記の勉強時間が取れないときは?
A. 1日30分でもOKです。通勤時間にテキストを読む、昼休みに仕訳問題を5問解くなど、スキマ時間を活用しましょう。大切なのは毎日少しでも触れることです。
Q. YouTubeの無料動画だけで合格できる?
A. 3級なら動画+無料教材でも合格は可能ですが、問題演習が不足しがちです。最低でも問題集は1冊購入することをおすすめします。
Q. 独学で2級に落ちたら通信講座に切り替えるべき?
A. 一度独学で挑戦して不合格だった場合は、通信講座への切り替えを検討してもよいでしょう。弱点が明確になっているので、講座の内容が効率よく吸収できます。
Q. 電卓はスマホの電卓でも練習できる?
A. 練習はできますが、本番では実物の電卓を使うため、早い段階から実物で練習しておくことをおすすめします。
まとめ
- 3級は独学1〜2ヶ月で合格可能
- 2級は3〜6ヶ月。挫折リスクがあるなら通信講座も検討
- テキスト→例題→問題集→過去問の正しい順番で進める
- とにかく手を動かして仕訳を切ること
- ネット試験(CBT)を活用して効率的に受験
- テキストは1冊を信じてやり切るのが最も大事
- 簿記はキャリアアップに直結する万能資格
簿記は就職・転職にも強い万能資格です。独学でコスパよく取得して、キャリアアップに活かしましょう。
試験日程や受験方法は日本商工会議所の公式サイト、ネット試験の申込みはCBT試験申込サイトで確認できます。簿記の学習コミュニティは日本商工会議所のサイトも参考になります。
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