「基本情報技術者試験ってどうやって勉強すればいいの?ITパスポートとは全然違うの?」…こんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
基本情報技術者試験(FE)は、ITエンジニアの登竜門として知られる国家資格です。ITパスポートの一つ上のレベルで、プログラミングやアルゴリズムの問題が加わる分、難易度はグッと上がります。
2023年4月に試験制度が大きく変わり、CBT方式で通年受験が可能に。新制度では合格率も40〜50%に上昇しており、チャレンジしやすい環境が整っています。
この記事では、新制度に完全対応した勉強法をわかりやすく解説していきますね。

基本情報技術者試験の基本情報【2026年版】
- 試験形式:CBT方式(通年受験可能)
- 科目A:60問・90分(四肢択一)
- 科目B:20問・100分(多肢選択)
- 合格基準:科目A・科目Bともに600点以上(1000点満点)
- 合格率:約40〜50%(新制度後は上昇傾向)
- 勉強時間目安:100〜300時間
- 勉強期間目安:1〜4ヶ月
新制度になってから合格率が上がっています。旧制度では20〜30%だったのが、新制度では40〜50%に。試験が簡単になったというより、受験しやすくなった(通年受験+午後試験の形式変更)影響が大きいですね。
科目Aの攻略法
科目Aは旧制度の「午前試験」に相当します。テクノロジ、マネジメント、ストラテジの3分野から60問出題されます。
テクノロジ分野(最重要)
出題の約6割がテクノロジ分野。ここが取れないと合格はできません。
重点的に勉強すべきテーマ:
- セキュリティ:暗号化(共通鍵・公開鍵)、認証技術、攻撃手法と対策
- ネットワーク:TCP/IP、サブネットマスク、DNS、DHCP
- データベース:正規化、SQL(SELECT、JOIN)、ER図
- ハードウェア:CPU、メモリ、キャッシュメモリの仕組み
- ソフトウェア:OS、仮想化、クラウド
- 計算問題:2進数変換、論理演算、稼働率計算
マネジメント・ストラテジ分野
ITパスポートと被る内容も多い分野です。プロジェクトマネジメント、ITIL、経営戦略の基本を押さえれば対応できます。配点比率はテクノロジほど高くないですが、ここで落とすのはもったいないですよ。
科目Aの勉強法
科目Aは「過去問の繰り返し」が最強の対策です。過去問からの流用・類似出題が非常に多いのが特徴です。
- テキストを1周読んで全体像をつかむ
- 過去問を分野別に解く(基本情報技術者過去問道場がおすすめ)
- 間違えた問題をテキストで復習
- 過去問を繰り返して正答率8割以上を目指す
科目Bの攻略法
科目Bが基本情報技術者試験の最大のハードルです。新制度では「アルゴリズムとプログラミング」16問+「情報セキュリティ」4問の構成になりました。
アルゴリズムとプログラミング(16問)
擬似言語(プログラミング言語に似た疑似コード)で書かれたプログラムを読んで、処理結果や空欄を答える問題です。
攻略のポイント:
- トレース力を鍛える:プログラムを1行ずつ追いかけて、変数の値がどう変化するかを追跡する訓練が最重要
- 基本的なアルゴリズムを理解:ソート(選択、バブル、挿入)、探索(線形、二分)、スタック、キュー、木構造
- 繰り返し処理に慣れる:for文、while文のループを手動で追いかけられるようにする
- 配列操作を得意にする:配列の添字、要素の入れ替え、走査の処理を理解
プログラミング未経験の方がここで一番苦労します。でも大丈夫です。擬似言語のパターンは限られているので、練習を繰り返せば必ず読めるようになりますよ。

情報セキュリティ(4問)
セキュリティに関するシナリオ型の問題です。科目Aのセキュリティ知識をベースに、より実践的な判断力が問われます。科目Aのセキュリティ対策をしっかりやっていれば、ここは比較的取りやすいですよ。
科目Bの勉強法
- 擬似言語の読み方を覚える:まずは擬似言語の記法(変数宣言、条件分岐、繰り返し)を理解
- 簡単なプログラムからトレース練習:短いプログラムを手書きでトレースする訓練を繰り返す
- 基本アルゴリズムの理解:ソート、探索、スタック、キューのアルゴリズムを実際にトレースして理解
- サンプル問題・過去問で実戦練習:IPAの公開問題やサンプル問題を時間を計って解く
おすすめテキスト【2026年版】
科目A対策
- キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者:イラスト豊富で初学者でも読みやすい。IT未経験者の入門に最適です
- 基本情報技術者 合格教本(技術評論社):網羅性が高い。しっかり勉強したい方向け
科目B対策
- うかる!基本情報技術者 科目B・アルゴリズム編:アルゴリズムの基礎からしっかり学べます
- 基本情報技術者 科目Bの重点対策(アイテック):問題演習が豊富で実戦力が身につきます
学習スケジュール(3ヶ月プラン)
1ヶ月目:科目Aの基礎固め
テキストを読みながらキーワードと概念を覚えます。並行して過去問を分野別に解き始めましょう。
2ヶ月目:科目B対策+科目A演習
科目Bのアルゴリズム対策を開始。擬似言語の読み方を覚えて、トレース練習を毎日やります。科目Aの過去問も継続しましょう。
3ヶ月目:総仕上げ
科目A・科目Bともに模擬問題を時間を計って解きます。弱点を最終補強して受験に臨みましょう。
プログラミング未経験者へのアドバイス
科目Bのアルゴリズム問題は、プログラミング未経験者にとって最大の壁です。でも以下のことを意識すれば乗り越えられますよ。
- 焦らない:最初は全く読めなくて当然。1ヶ月もトレース練習すれば読めるようになります
- 手を動かす:頭の中だけで考えず、紙に変数の値を書きながらトレースする
- パターンを覚える:出題されるアルゴリズムのパターンは限られています。数をこなせば見えてきますよ
- Pythonを少し触ってみる:実際にプログラムを動かしてみると、擬似言語の理解が深まります
基本情報技術者を取るメリット
- ITエンジニアの必須資格:IT企業では取得を推奨・必須にしている会社が多い
- 転職に有利:IT業界への転職時にアピールポイントになる
- 資格手当がもらえる:多くの企業で月額5,000〜20,000円の手当がつく
- 応用情報技術者への足がかり:上位資格を目指す土台になる
IT業界で働くなら持っておいて損はない資格です。資格手当だけでもテキスト代はすぐに回収できますよ。
よくある質問(FAQ)
Q. ITパスポートと基本情報技術者の違いは?
A. ITパスポートは「IT利用者向け」、基本情報技術者は「IT技術者向け」の資格です。基本情報技術者はプログラミングやアルゴリズムの問題が加わるため、難易度はかなり上がります。
Q. プログラミング未経験でも合格できますか?
A. 合格できます。科目Bの擬似言語は特定のプログラミング言語ではないので、ゼロから学習しても対応可能です。ただし、トレース練習に1ヶ月程度の時間を確保しましょう。
Q. CBTはいつでも受けられるの?
A. 基本的に通年受験可能ですが、席が埋まっている場合もあるので早めに予約しましょう。不合格の場合、30日経過後に再受験できます。
Q. 基本情報技術者の次は何を目指すべき?
A. 応用情報技術者試験(AP)がステップアップの定番です。さらにその先には、データベーススペシャリストやネットワークスペシャリストなどの高度区分があります。
Q. 文系でも受かりますか?
A. 受かります。計算問題はありますが、高度な数学知識は不要です。マネジメントやストラテジ分野は文系の方が得意な場合も多いですよ。

まとめ:正しい対策で独学合格を勝ち取ろう
- 科目Aは過去問の繰り返しで8割正答を目指す
- 科目Bはトレース練習が最重要。毎日コツコツやる
- セキュリティは科目A・科目Bの両方で出るので力を入れる
- CBT方式で通年受験可能。準備ができたらすぐ受験
- プログラミング未経験でも正しい対策をすれば合格可能
- 勉強期間は1〜4ヶ月。100〜300時間で合格できる
基本情報技術者は「IT人材としての第一歩」を証明する資格です。IT業界で働くなら持っておいて損はないので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
参考リンク:
※この記事の情報は2026年4月時点のものです。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。


