資格勉強でノートを取るべきかどうか、ネットで検索すると「ノートは時間の無駄」「ノートを作らないと頭に入らない」と真逆の意見が出てきますよね。
結論から言うと、ノートは「作り方」次第でおすすめの武器にも、時間の浪費にもなります。問題は「ノートを取るか取らないか」じゃなくて、「どう作るか」なんですよ。
この記事では、元塾講師として8年間多くの受験生をサポートしてきた僕が、資格勉強で本当に役立つノートの作り方を、具体的なテクニックとともに解説していきますね。

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やってはいけないノートの作り方
まず、効率が悪いノートの作り方を知っておきましょう。これをやっている方は今すぐやめた方がいいですよ。
テキストの丸写し
これが一番よくある失敗パターンです。テキストの内容をそのままノートに書き写す作業…書いている時は「勉強してる感」があるんですが、実際はただの書き写し作業で、ほとんど頭に入っていないんですよね。
テキストの内容をまとめたいなら、テキストに直接マーカーや書き込みをした方がよっぽど効率的です。
綺麗にまとめすぎる
カラフルなペンで色分けして、定規で線を引いて、イラストまで描いて…。見た目は美しいですが、作るのに時間がかかりすぎます。「ノートを綺麗に作ること」が目的になっちゃっている人、意外と多いんですよね。
ノートは自分だけが読めればいいんです。人に見せるものじゃないですからね。
情報を詰め込みすぎる
テキストの内容を全部ノートに書こうとすると、テキストのコピーができるだけです。ノートに書くのは「テキストに載ってない自分の気づき」や「自分が間違えやすいポイント」に絞りましょう。
効率的なノートの作り方 5つの原則
原則1:ノートは「弱点集」にする
資格勉強のノートで一番効果的なのは、自分が間違えた問題・理解できなかった内容だけを書くことです。いわば「自分だけの弱点集」ですね。
過去問を解いて間違えた問題があったら、こんな感じで書きましょう。
- 問題の要点(一言で)
- 自分がなぜ間違えたか
- 正しい考え方・解法
- 関連する知識の補足
これを繰り返すと、自分の弱点だけが凝縮されたノートができます。試験直前にこのノートを見返すだけで、効率よく復習できますよ。
原則2:「自分の言葉」で書く
テキストの文章をそのまま書くんじゃなくて、自分の言葉に変換して書きましょう。これだけで記憶への定着率が格段に上がるんですよ。
例えば、テキストに「善意の第三者には対抗できない」と書いてあったら、「知らなかった人には勝てない」みたいに、自分がわかりやすい表現に変えて書くんです。
原則3:図・表・マトリクスを活用する
文字だけでダラダラ書くより、図や表にまとめた方が記憶に残りやすいです。特に比較系の知識(AとBの違い、など)はマトリクス(表)にすると一目瞭然ですよ。
例えば法律系の資格なら、「普通決議と特別決議の比較表」「各種契約の要件比較表」みたいな形でまとめると超便利です。
原則4:余白を多めに取る
ノートにぎっしり書くと、後から情報を追加する余地がなくなります。余白を多めに取っておけば、追加の気づきや過去問で出てきた関連知識を書き足せますよ。
ページの3分の1くらいは余白にしておくイメージがちょうどいいです。
原則5:定期的に見返す仕組みを作る
ノートは作って終わりじゃダメです。定期的に見返さないと意味がありません。「毎朝5分だけノートを見返す」「通勤時間にノートの写真を見る」みたいなルーティンを作りましょう。
資格勉強で使えるノート術3選
1. コーネル式ノート術
アメリカのコーネル大学で開発されたノート術です。ページを3つの領域に分けて使いますよ。
- 右側(広いスペース):講義やテキストの内容をメモ
- 左側(細いスペース):キーワードや疑問点を書く
- 下部:その日の学習内容を自分の言葉で要約
復習する時は左側のキーワードだけ見て、右側の内容を思い出せるかテストできます。資格勉強との相性が非常にいいノート術ですよ。
2. 間違いノート(エラーログ)
さっきの「原則1」をさらに体系化したものです。過去問や問題集で間違えた問題を専用ノートに記録していきます。
フォーマットはこんな感じです。
- 日付
- 問題番号・出典
- 問題の要旨(一文で)
- 自分の答えと正答
- 間違えた原因(知識不足?勘違い?ケアレスミス?)
- 正しい知識・ポイント
試験直前にこのノートだけ見返せば、自分の弱点を効率的に潰せますよ。
3. マインドマップ
中心にテーマを書いて、関連する知識を枝状に広げていく方法です。全体像を把握したい時に有効ですよ。
例えば「介護保険制度」を中心に置いて、「保険者」「被保険者」「サービス」「財源」と枝を伸ばしていきます。知識の関連性が視覚的にわかるので、体系的な理解に役立ちます。
MindMeisterのようなデジタルツールを使えば、後から枝を追加したり修正したりも簡単ですよ。
紙のノート vs デジタルノート
「ノートは紙とデジタル、どっちがいいの?」って質問もよく聞きます。それぞれのメリット・デメリットを整理してみました。
紙のノートのメリット
- 手書きの方が記憶に残りやすい(研究でも実証されています)
- 図やイラストを自由に描ける
- デバイスの誘惑がない
- ページをめくって全体を俯瞰しやすい
デジタルノートのメリット
- 検索機能で必要な情報をすぐ見つけられる
- コピー&ペーストで効率的に編集できる
- スマホでいつでもどこでも見返せる
- 写真やスクリーンショットを簡単に貼れる
おすすめの使い分け
個人的におすすめなのは、紙とデジタルの併用です。
- 紙のノート:問題演習中の気づき、図表のまとめ、間違いノート
- デジタルノート:暗記事項のリスト、法改正情報の整理、テキストの要約
デジタルノートならNotionやEvernote、Google Keepあたりが人気です。iPadとApple Pencilがある方はGoodNotesやNotabilityもおすすめですよ。

科目別・資格別のノート活用法
法律系の資格(宅建、行政書士など)
- 条文の要点と自分なりの解釈をセットで書く
- 似た規定の比較表を作る(例:「取消し」と「無効」の違い)
- 判例のポイントを一行でまとめる
計算系の資格(簿記、FPなど)
- 間違えた計算問題の解法パターンをノートに残す
- 公式一覧を作る(特にFPは公式が多い)
- 仕訳のパターンを表にまとめる(簿記)
暗記系の資格(ITパスポート、登録販売者など)
- 暗記事項を一問一答形式でノートに書く
- 語呂合わせやイメージ記憶法をメモする
- カテゴリー別に整理して体系的に覚える
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ノートを作らない方がいい場面
逆に、ノートを作らない方が効率的な場面もあるんですよ。
- テキストの内容をそのまま写す場合 → テキストに書き込む方が早い
- 問題演習中に毎回ノートを書く場合 → テンポが悪くなる。間違えた問題だけ後でまとめる
- 試験まで時間がない場合 → ノート作りより過去問演習に時間を使うべき
ベネッセ教育情報の調査でも、「ノートの取り方で学習効率に大きな差が出る」と報告されています。ノートは目的を明確にして使いましょう。
おすすめのノート・文房具
せっかくなので、資格勉強におすすめのノートと文房具もご紹介しておきますね。
ノート
- コクヨ キャンパスノート(方眼罫) → 図表を書きやすい。定番中の定番です
- マルマン ルーズリーフ → ページの入れ替えができるのが便利
- コーネルノート(専用ノート) → コーネル式ノート術にぴったり
ペン
- 3色ボールペン → 色は3色で十分。黒(通常)、赤(重要)、青(補足)
- フリクションボールペン → 消せるから書き直しが楽です
色を使いすぎると逆に見にくくなるので、3色までに抑えるのがポイントですよ。
ノートの見返し方
ノートを作ったら、定期的に見返すのが超重要です。おすすめの見返しスケジュールはこんな感じですよ。
- 当日:寝る前に5分だけ見返す
- 翌日:朝に前日の内容を確認
- 1週間後:週末にまとめて見返す
- 1ヶ月後:月末に総復習
これはJ-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)でも報告されている「エビングハウスの忘却曲線」に基づいた復習間隔です。人間は忘れる生き物なので、繰り返し見返すことで長期記憶に定着させましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. ノートは何冊に分けるべきですか?
A. 基本は「間違いノート」1冊で十分です。科目が多い資格の場合は科目ごとに分けてもいいですが、多くても2〜3冊に抑えましょう。ノートが増えすぎると管理が大変になりますよ。
Q. テキストに直接書き込むのとノートを別に作るの、どちらがいいですか?
A. テキストに書き込む方が効率的な場合が多いです。ただし、間違えた問題のまとめや比較表は別ノートに作る方が見返しやすいですよ。両方を使い分けるのがベストですね。
Q. ルーズリーフとノート、どちらがおすすめですか?
A. 複数科目を勉強する場合はルーズリーフがおすすめです。ページの入れ替えや追加ができるので、科目ごとに整理しやすいですよ。1科目だけなら綴じノートでも問題ありません。
まとめ
資格勉強のノートは、「テキストの丸写し」ではなく「自分だけの弱点集」として作るのが正解です。間違えた問題や理解しにくかった内容に絞って、自分の言葉で書きましょう。
コーネル式ノート術や間違いノートなど、目的に合ったノート術を選んで、定期的に見返す仕組みを作ることが大切です。
ノートは手段であって目的じゃありません。「きれいなノートを作ること」じゃなくて「試験に合格すること」にフォーカスして、効率的なノート活用を実践してみてくださいね。
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