資格試験の勉強をしていると、「覚えても覚えても忘れる…」って絶望すること、ありますよね。何度テキストを読んでも頭に入らない。昨日やったはずの問題がもう解けない。
でも安心してください。暗記が得意な人と苦手な人の違いは「記憶力の差」ではなく「覚え方の差」であることがほとんどなんです。正しい覚え方を知れば、多くの人が暗記は攻略できますよ。
人間の脳は、何もしなければ覚えたことの70%を24時間以内に忘れてしまいます(エビングハウスの忘却曲線)。これは多くの人が同じこと。暗記が得意に見える人は、「忘れにくい覚え方」を無意識にやっているだけなんですよね。

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【基本編】暗記の土台を作るコツ
1. 「理解」してから覚える
意味がわからないことを丸暗記するのは、ものすごく非効率です。まずは内容を「理解」してから覚える方が、非常に記憶に残りやすくなります。
たとえば、法律の条文を一字一句暗記しようとするのではなく、「この条文は何を守るために作られたのか?」を理解した上で覚える。すると、条文の細かい文言も自然と頭に入ってきますよ。
「なぜ?」を考える習慣をつけるだけで、暗記の効率は劇的に変わります。丸暗記は短期記憶で消えやすいですが、理解を伴った記憶は長期記憶として定着しやすいんですよね。
2. エビングハウスの忘却曲線を味方につける
人間の記憶は、以下のペースで忘却が進みます。
- 20分後:約42%忘れる
- 1時間後:約56%忘れる
- 1日後:約74%忘れる
- 1週間後:約77%忘れる
- 1ヶ月後:約79%忘れる
これを逆手に取って、忘れかけたタイミングで復習するのがおすすめの暗記法です。具体的にはこんなスケジュールがおすすめですよ。
- 1回目の学習:当日
- 2回目の復習:翌日
- 3回目の復習:3日後
- 4回目の復習:1週間後
- 5回目の復習:2週間後
この間隔で復習すると、記憶が長期記憶に変わりやすくなります。スマホのリマインダーやAnkiなどのアプリで管理すると楽ですよ。
3. 寝る前の15分を「暗記タイム」にする
睡眠中に脳は記憶の整理と定着を行います。だから、寝る前に覚えたことは記憶に残りやすいんです。
寝る前の15分に、その日学んだ重要ポイントをサッと見直す習慣をつけてみてください。そして翌朝、覚えているかチェック。これだけで記憶の定着率がグッと上がりますよ。
【テクニック編】具体的な暗記テクニック
4. 語呂合わせ(ゴロ合わせ)
数字や年号、順番を覚えるときの定番テクニックです。バカバカしいほど記憶に残りやすいのがポイントなんですよね。
たとえば、
- 「いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府」→ 有名すぎる例ですが、数十年経っても覚えてますよね
- 危険物乙4の指定数量:「灯油1000L」→「灯油=とう=10(00)」
自分でオリジナルの語呂合わせを作ると、さらに記憶に残りやすくなります。くだらなくていいので、自分が笑えるものを作ってみてくださいね。
5. イメージ記憶法(場所法)
記憶の世界チャンピオンも使っている「場所法(メモリーパレス)」は、覚えたいことを身近な場所のイメージと結びつける方法です。
たとえば、自宅の玄関→リビング→キッチン→寝室という順番に、覚えたい項目を配置していくイメージ。「玄関に特許の書類が山積みになっている」「リビングのソファに商標のキャラクターが座っている」みたいな感じですね。
鮮明でインパクトのあるイメージほど記憶に残りやすいですよ。
6. 比較・対比で覚える
似ているけど違うものを並べて比較すると、違いが際立って記憶に残りやすくなります。
たとえば、
- 特許権(20年)vs 実用新案権(10年)→ 違いはどこ?
- 善意 vs 悪意(法律用語では「知らない」vs「知っている」)→ 日常語と違う!
- 免除 vs 猶予 → どう違う?
比較表を自分で作ってみると、整理しながら覚えられるので一石二鳥ですよ。
7. ストーリー化して覚える
バラバラの情報を「物語」にして覚える方法です。人間の脳はストーリーを記憶するのが得意なので、情報にストーリーを持たせると忘れにくくなるんですよね。
たとえば、民法の意思表示の種類を覚えるとき:
「Aさんが冗談で(心裡留保)車を売ると言ったら、Bさんが本気にして(錯誤)お金を払おうとした。でも実はCさんがAさんを脅して(強迫)言わせていたことが判明…」
こんな風に、覚えたい用語を登場人物のストーリーに組み込むと、一連の流れで記憶できますよ。
8. 声に出して覚える(音読暗記)
目で読むだけよりも、声に出して読む方が記憶に残りやすいです。これは「プロダクション効果」と呼ばれる現象で、J-STAGEなどの学術データベースでも多くの研究で効果が確認されています。
理由は、「目で見る」+「口を動かす」+「自分の声を耳で聞く」と、複数の感覚を同時に使うからなんですよね。自宅で勉強するときは、ぜひ声に出して読んでみてくださいね。
【応用編】暗記を加速させるコツ
9. フラッシュカード(暗記カード)を活用する
表に問題、裏に答えを書いた暗記カードは、古典的ですが効果抜群の暗記ツールです。最近はスマホアプリ「Anki」が人気で、忘却曲線に基づいて最適なタイミングで出題してくれるので超効率的ですよ。
フラッシュカードのコツは、
- 1枚に1つの情報だけ書く(詰め込みすぎない)
- 通勤時間やスキマ時間にサッと見返す
- 覚えたカードは外して、覚えてないカードだけ繰り返す
10. アウトプット暗記法
覚えたいことを「人に説明するつもりで話す」方法です。実際に説明相手がいなくても、一人で「先生」になったつもりで声に出して説明してみましょう。
説明しようとすると、「あれ、ここちゃんと理解できてないな」という部分が浮き彫りになるのが大きなメリットです。このギャップに気づくことが、理解を深める大きなチャンスですよ。
11. マインドマップで知識を構造化する
中心にテーマを置いて、そこから枝分かれさせて関連知識を書き出していく「マインドマップ」は、知識の全体像を把握するのに最適なツールです。
バラバラの知識がつながると、「あ、これはあの話と関連してるんだ」と理解が深まって、芋づる式に記憶を引き出せるようになりますよ。手書きでもいいですし、MindMeisterなどのオンラインツールを使ってもOKです。
12. 「忘れること」を恐れない
最後のコツは、マインドセットの話です。「覚えたのに忘れた…」と落ち込む必要はまったくありません。忘れるのは脳の正常な機能であり、むしろ「忘れかけて思い出す」という行為こそが記憶を強化するんです。
忘れたことに気づいたら「チャンス!今思い出すことで、さらに記憶が強くなる」とポジティブに捉えましょう。忘却は敵じゃなくて、味方なんですよ。

暗記科目別のコツ
法律系(宅建・行政書士・社労士など)
- 条文の趣旨を理解してから覚える
- 判例はストーリー化して覚える
- 数字(期間・金額・人数)は語呂合わせ+比較表で整理する
理系・計算系(電気工事士・危険物など)
- 公式は「なぜその式になるのか」を理解する
- 公式を実際に手を動かして使ってみる
- 単位の変換ルールを表にまとめる
医療・介護系(ケアマネ・登録販売者など)
- 体の仕組みは図解で視覚的に覚える
- 薬の名前は語呂合わせが効果的
- 疾患と症状のセットで覚える
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NGな暗記法
効率的な暗記法を知ると同時に、避けるべきNG暗記法も押さえておきましょう。
- テキストを蛍光ペンでマークするだけ:マークした安心感で覚えた気になるだけです
- ひたすら書き写す:手は疲れますが、脳はあまり動いていません
- 徹夜で一夜漬け:睡眠不足は記憶の定着を妨げます
- 完璧主義で進めない:80%覚えたら次に進んで、後から復習する方が効率的ですよ
よくある質問(Q&A)
Q. 暗記が苦手なのは生まれつきですか?
A. いいえ、暗記力は「スキル」であり、正しいテクニックを使えば多くの人が伸ばせます。生まれつきの記憶力の差よりも、「覚え方の差」の方がはるかに大きいですよ。
Q. 語呂合わせが思いつかない場合はどうすればいいですか?
A. ネットで「○○ 語呂合わせ」と検索すると、多くの資格試験で先人たちが作った語呂合わせが見つかりますよ。それをベースに自分流にアレンジするのもおすすめです。
Q. Ankiアプリの使い方がよくわかりません
A. Ankiは最初の設定がちょっと難しいですが、一度使い始めると手放せなくなりますよ。YouTubeで「Anki 使い方」と検索すると、わかりやすいチュートリアル動画がたくさん見つかります。
Q. 何回復習すれば完全に覚えられますか?
A. 一般的に、5〜7回の反復で長期記憶に定着しやすいと言われています。ただし、理解を伴った暗記なら3〜4回で定着することもありますよ。回数よりも「忘れかけたタイミングで復習する」ことが大切です。
Q. 年齢が上がると暗記力は落ちますか?
A. 確かに加齢による記憶力の低下はありますが、それ以上に「覚え方のテクニック」や「人生経験に基づく理解力」でカバーできます。40代、50代で難関資格に合格している人はたくさんいますよ。
まとめ:暗記は「テクニック」で攻略できる
資格試験の暗記は、正しいコツを知っていれば怖くありません。ポイントを振り返ると、
- まず「理解」してから覚える(丸暗記は非効率)
- 忘却曲線に合わせて復習する(忘れかけたタイミングがベスト)
- 複数の感覚を使う(音読・図解・ストーリー化)
- アウトプット中心の学習を心がける
- 忘れることを恐れず、復習のチャンスと捉える
暗記が苦手だと思っている人ほど、テクニックを取り入れると効果を実感しやすいです。まずは1つでいいから、今日の勉強から試してみてくださいね。

※この記事は2026年4月時点の情報に基づいて作成しています。紹介している暗記法の効果には個人差があります。自分に合った方法を見つけることが大切です。
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