「TOEICって就職に有利なの?」「何点あれば履歴書に書ける?」
就活生や転職を考えている方なら、一度は気になったことがあるのではないでしょうか。TOEICは日本で最もメジャーな英語資格で、多くの企業が採用基準の一つとして活用しています。
この記事では、TOEICが就職にどれだけ有利なのか、何点あれば評価されるのかをスコア別・業界別に徹底解説します。効率的なスコアアップ法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

TOEICの基本情報
- 正式名称:TOEIC Listening & Reading Test
- スコア範囲:10~990点
- 試験時間:リスニング約45分+リーディング75分(計約2時間)
- 試験形式:マークシート(200問)
- 受験料:7,810円
- 試験頻度:年10回程度
- 受験者数:年間約200万人以上
TOEICは合否判定ではなくスコア制のため、「何回でも受けてベストスコアを使える」のが特徴です。「落ちたらどうしよう」というプレッシャーがない分、純粋に実力を発揮しやすい試験形式だと言えます。
TOEICは就職に有利なのか?【結論】
結論から言うと、TOEICは就職に「かなり有利」です。
IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)の調査によると、上場企業の約7割がTOEICスコアを採用時に参考にしていると回答しています。また、昇進・昇格の条件としてTOEICスコアを設定している企業も増加傾向にあります。
ただし「TOEICが高ければ就職できる」というわけではありません。あくまで「プラスアルファの評価材料」として見られることが多いです。他の資格や経験と組み合わせることで、より効果を発揮するイメージです。「TOEICスコア+専門性+実務経験」のセットでアピールすることが、内定獲得のカギとなります。
何点あれば就職に有利?スコア別の評価
| スコア | レベル感 | 就活での評価 |
|---|---|---|
| 400~495点 | 基礎レベル | 履歴書に書いても評価されにくい |
| 500~595点 | 初級ビジネス | 最低限の英語力の証明として使える |
| 600~695点 | 中級ビジネス | 多くの企業で「基準クリア」と見なされる |
| 700~795点 | 上級ビジネス | 英語力をアピールポイントにできる |
| 800~895点 | ビジネス上級 | 外資系・グローバル企業で評価される |
| 900点以上 | ネイティブレベルに近い | どの企業でも高く評価される |
まずは600点が最低ライン
「履歴書にTOEICを書くなら600点以上」というのが一般的な目安です。500点台だと正直「書かない方がいいかも…」というラインになります。
ただし、500点台でも「半年前は350点でした。現在も学習継続中です」のように成長の過程を見せるなら、評価につながる可能性はあります。企業は「伸びしろ」も見ているからです。
730点以上で「英語ができる」と認められる
多くの企業が「英語力あり」と判断する基準が730点前後です。このスコアがあれば、英語を使う部署への配属や海外出張の候補として見てもらえる可能性が高まります。
860点以上で差別化できる
860点以上あれば、TOEICスコアだけで十分なアピールポイントになります。外資系企業やグローバル企業への就職を目指すなら、このレベルを狙いたいところです。
業界別のTOEIC基準
業界によってTOEICの重要度は異なります。主要な業界ごとの目安を紹介します。
外資系企業
TOEIC800点以上が最低ラインです。そもそも面接が英語で行われることも多いため、TOEICスコアだけでなく実際のコミュニケーション能力が求められます。
総合商社
730点以上が望ましいです。海外駐在の可能性があるポジションでは800点以上が求められることもあります。
メーカー(グローバル企業)
600~730点程度です。海外部門を希望する場合は730点以上が理想です。
金融業界
600点以上あればプラス評価です。特にメガバンクでは昇進条件にTOEICスコアを設定しているところもあります。
IT業界
600点以上で好印象です。英語のドキュメントやStack Overflowを読む場面が多いため、実務でも直接役立ちます。
公務員
国家公務員総合職ではTOEICスコアが加点対象になることがあります。600点以上が加点の目安です。
TOEICが就職で評価される理由
1. 客観的な数値で比較できる
TOEICはスコア制のため、応募者の英語力を客観的に比較しやすいのが特徴です。企業の人事担当者にとっては、採用判断の材料として非常に使いやすい指標です。
2. ビジネス英語に特化している
TOEICはビジネスシーンを題材にした問題が中心です。「TOEICスコアが高い=ビジネスで英語が使える可能性が高い」と企業は判断します。日常英会話ができてもビジネス英語はさっぱり、というパターンが少ないのがTOEICの特長です。
3. 継続的な学習能力の証明になる
高いTOEICスコアは、目標に向かって計画的に努力できる人材であることの証明にもなります。英語力そのものだけでなく、学習意欲や自己管理能力のアピールにもつながるのです。
「勉強の成果を出せる人は仕事でも成果を出せる」という考え方は、多くの企業で共通しています。目標設定→計画→実行→振り返りのサイクルを回せることの証明として、TOEICスコアは非常に有効です。
TOEICスコアを効率的に上げる方法
現在のスコアを把握する
まずは自分の現在地を知ることからです。公式問題集を1回解いて、だいたいのスコアを把握しましょう。勉強法は現在のレベルによって全然変わりますので、ここをスキップすると効率が激落ちします。
スコア別の勉強法
400→600点を目指す場合(目安:200~300時間)
- 基礎文法と基礎単語の習得が最優先
- 「金のフレーズ」で頻出単語を覚える
- 公式問題集で問題形式に慣れる
- リスニングは毎日30分以上の音声学習を継続
この段階で一番大事なのは基礎の徹底です。成績が伸びない方の9割は基礎が固まっていないのに応用に手を出しています。TOEICも同じで、まずは中学英文法を完璧にするところからスタートした方が結果的に早いです。
600→730点を目指す場合(目安:200~300時間)
- Part5(短文穴埋め)の正答率を上げる
- Part7(長文読解)の時間配分を意識する
- 語彙を「金のフレーズ」レベルから上級レベルへ拡張
- 公式問題集を3~5冊やり込む
730→860点以上を目指す場合(目安:300~500時間)
- 苦手パートの徹底克服
- リーディングのスピードアップ
- 英語のPodcastやニュースで多聴する
- 模試形式の問題を繰り返し解く
620点から830点まで半年で伸ばした方の例では、「毎日通学の電車でリスニング30分」と「週末に公式問題集1回分を本番と同じ時間で解く」の2つを継続しただけでした。特別なことではなく、正しい方法をコツコツ続けることが一番の近道です。

TOEIC以外の英語資格との比較
| 資格 | 特徴 | 就活での評価 |
|---|---|---|
| TOEIC L&R | ビジネス英語の読み聞き | 国内企業で最も評価される |
| TOEIC S&W | スピーキング&ライティング | 実践力のアピールに有効 |
| 英検 | 4技能バランス型 | 準1級以上で高評価 |
| IELTS | 海外留学・移住向け | 外資系・海外就職で評価 |
| TOEFL | アカデミック英語 | 大学院・研究職で評価 |
国内の就職活動では、やはりTOEICが最も汎用性が高いです。迷ったらまずTOEICから始めるのがベストです。
TOEICの試験情報はIIBC公式サイトで確認できます。
TOEICと他の資格を組み合わせると最強
TOEICだけでも評価されますが、他の資格と組み合わせると相乗効果が生まれます。おすすめの組み合わせを紹介します。
- TOEIC+簿記:経理・財務の海外部門で活躍できます
- TOEIC+IT資格:外資系IT企業への道が開けます
- TOEIC+宅建:外国人向け不動産サービスで差別化できます
- TOEIC+FP:グローバル金融機関で評価されます
資格の組み合わせは、「自分はこういうキャリアを目指しています」という意思表示にもなります。採用担当者は資格の数より「この人のキャリアの方向性が見える」方を評価しますので、闇雲に資格を取るより戦略的に選ぶことが大切です。
よくある質問(Q&A)
Q. TOEICは何点から履歴書に書いていいですか?
A. 一般的には600点以上が目安です。500点台は業界によっては書かない方が無難です。ただし成長過程をアピールする場合は500点台でも可能性があります。
Q. TOEICのスコアには有効期限がありますか?
A. 公式には有効期限はありませんが、企業によっては「2年以内のスコア」を求めるケースがあります。直近のスコアの方が評価は高くなります。
Q. TOEIC L&RとS&W、どちらを先に受けるべきですか?
A. まずはL&R(リスニング&リーディング)から始めましょう。企業で求められるのは主にL&Rのスコアです。S&Wは余裕があれば追加で取得すると差別化になります。
Q. 独学とスクール、どちらがスコアアップに効果的ですか?
A. 現在のスコアが400点以下の場合はスクールの方が効率的です。600点以上の方は独学でも十分にスコアアップ可能です。公式問題集を中心に学習しましょう。
Q. TOEICの点数を就活でどうアピールすればいいですか?
A. 単に点数を書くだけでなく、「なぜTOEICを勉強したか」「どのように学習したか」をエピソードとして語れると効果的です。努力のプロセスをアピールすることで、学習意欲や計画性も伝わります。

まとめ:TOEICは就活の「武器」になる
TOEICは間違いなく就職に有利な資格です。特に600点以上あれば多くの企業でプラス評価されますし、730点以上なら英語力を強みとしてアピールできます。
ただし、TOEICスコアだけで就職が決まるわけではありません。大事なのは「TOEICスコア+α」の部分です。自分の専門性や経験とTOEICスコアを組み合わせることで、初めて強力な武器になります。
まだTOEICを受けたことがない方は、まず一度受験してみましょう。自分の現在地が分かれば、具体的な目標も立てやすくなります。「まず現状を正確に把握して、そこから逆算して計画を立てる」という鉄則は、TOEICにもそのまま当てはまります。
TOEIC対策の通信講座は資格Timesでも比較されていますので、参考にしてみてください。効率よくスコアアップして、就活を有利に進めましょう。
※本記事の情報は執筆時点のものです。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。


